体験にいまを重ねて、人は「より良くなろう」とする

人はこれまで過ごしてきた過去の体験に、いまを重ねてみたりします。

印象的な出来事とは、いつまで経っても残っていくものです。

夏休みの宿題の追い込み、受験や試験、大会の緊張や不安に焦り、叱られたり、怒られてショックだったこと……

仲間がひとつにまとまったとか、予想外の感動など……

こういうことって、仕事の締め切りや追い込み、上司や誰かに怒られたとき、胸が熱く感動したときなど、ふとよみがえってきて、思い出したりします。

強く残っていることの1つの証明として、いまでも寝ている間に受験や宿題の夢を見る、なんて人もいますよね。

人が出来事に遭遇したときにそれぞれが、思うこと、感じることがあったりします。

過去におなじようなことがあったな?

( 細かいシチュエーションは違っても )この前とおなじ失敗をしてしまった。

新しくはじめるときは、こんなパターンがあるから気をつけよう。

私たちは何か“はじめての出来事”があったとき、必ずしも全てを1から考えているとは限りません。

状況や相手、起こっていることがおなじではないとしても、これまでの体験を「借りてきて」考えます。

たとえば熱いお茶で、「アチッ」と舌を火傷したとします。

そうしたら、「お茶は熱いから気をつけよう、冷まして飲もう」と思いますよね。

あるいは、「湯気が出ていたら熱いんだ」と学習することもあるでしょう。

一気に飲まずに、「ズズッ」とすするというテクニックを身につけることもありそうです。

とても当たり前で、ちょっとバカバカしいたとえ話かもしれません。

でも、コレってとても大事なことです。

安全を確保するため、身を守るため、失敗せずに暖かい飲み物で体を温めるため、必要なことです。

そして同時に、“1つの証明”でもあると思うのです。

『過去の体験から、より良くなるためにどうしたらいいのか?考え、対応しようとする』

こうしたチカラが、あなたにも、私にも、あの人にも、みんなに備わっているんだ、というなによりの証明だと思うのです。

・道路に飛び出して危ない目にあったら、一時停止をする、左右をよく見る、信号へ迂回する、歩道橋を利用する

・今日の会社への道すがら、寒くて「ブルッ」と震えたなら、コートを羽織る、マフラーを巻く、手袋や帽子を用意する、カイロを持つ

・前回の面接が上手くいかなくて悔しかったら、ホームページをよく調べて準備する、履歴書の記入を変えてみる、姿勢や笑顔をチェックしてみる、よくある質問の答えを用意する

危ない目に遭わないために、寒さで調子を崩さないように、面接が上手くいくようにと、少しずつ、あるいはたくさん、用意したり、変えてみたりしようとします。

こうしてみるとやっぱり、それぞれの人には過去の体験を活かして、これまでよりもより良くなっていこうという傾向、方向性が自然に備わっているのです。

もちろんそのすべてが上手くいくわけではありません。

けれどもそうした失敗からも、私たちはもう一度学ぶことができるのです。

やはり人は誰でも、「より良くなっていこう」とするのではないでしょうか?

きっとあなたにも、備わっているチカラに違いありませんよ。

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