あなたは褒め上手ですか?
褒められ上手ですか?
それともどちらにも当てはまらないでしょうか?
ちょっとまわりを見渡してみてください。
一般的には褒め上手な人って、少ないですよね。
最近の教育などはよくわかりませんが、あまり褒められて育てられた覚えはありません、個人的には。
褒められる機会の少なさ、ということも影響するのかもしれませんが、褒められても「褒められた」という事実について、それを受け入れて「ありがとう」という人、少ないのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
褒めない人も、褒められたことを受け入れない人も、みんな「慎み深いなぁ」「基準が高いなぁ」と思うことがよくあります。
「このぐらいじゃ認めないぞ!」という気持ちがあったら、褒めたり、それを受け入れたりはできませんからね。
それはそれで高い理想を目指した、崇高なことなのかもしれません。
ちょっと観察してみると、たいていの人って誰かから褒められたときに謙遜して、自分の短所や身内の欠点などを交換条件のように挙げることで打ち消し、バランスを取ろうとしますよね。
( テストの点が良くて )優秀だなぁ
→ イヤー、運動はダメだからね
留学経験が合って英語が話せるなんて、頼りになるね
→ そのかわり日本語が怪しいんですよ
○○ちゃん、とても立派になりましたね、見違えるようです。
→ 馬子にも衣裳ってので、ホントに恥ずかしいかぎりで……
こんな会話が何処かから聞こえてきたり、あなたもしたりしていませんか?
こうしたことは、ちょっともったいないことのように思います。
せっかくのチャンスを潰してしまいますから。
たとえばあなたにとっては……
・機嫌がよくなる
・自信になる
・気分転換になる
・新しい自分に気づくなど……
相手にとっては、こんなこともあるでしょう。
・好意を受け取ってもらえない
・距離を取られたように感じる
・警戒されたかな?
・言われると嫌なことだったかな?
・全力で否定するなんて、自分に自信がない人かな……
「おべんちゃら」やあからさまな「ヨイショ」でないならば、それはほかの人が感じる「客観的な評価」の1つです。
あまりにもわざとらしかったら「おかしいな?」と気づきますから、騙されていると警戒しすぎなくてもいいと思います。
そもそも褒めるということは、そこに1つの特徴があるということですよね。
みんなとおなじくらいの運動能力だったら「運動神経がいいですね」と褒めたりはしませんよね。
・やっぱり○○な能力があるんだな
・人によっては○○にみえるんだな
・また○○って言われたということは、○○を上手く利用できないかな
・そんなふうに感じているなんて、ビックリ
いったん受け止めてみる。
そうすることで再確認できたり、新しい可能性が広がったり、自信になったり、嬉しくなったり……
これからはまず一言、「ありがとうございます」と受け入れてみてはいかがでしょうか?
相談の場では、たいていの人が困っていますから、自信を失っていたり、気落ちしていたりするものです。
そうしたとき、気づいたこと、その人の頑張っていること、長所などをつかって、風通しがよくなるように工夫したりします。
そのためには「褒める」「頑張りを認める」といったことは、お互いの関係を良くするために、とても大事なことです。