いまの問題を解決するためには、必要なことがあります。
・あなたが直面している状況や、気持ちを整理すること
・「こうなったらいいな」という未来をイメージすること
・未来へつなげる行動を、一歩ずつでも進めていくこと
状況や気持ちを整理せずに進んでしまうと、「こんなはずではなかったのに」という困った解決?( 解決していませんかね、こうなってしまうと )、下手をすると悪化した状況になってしまいかねません。
状況だけでなく、自分の気持ちにも気づいて整理することで、無理に押さえつけて我慢したような、ニセモノの解決にたどり着くことを防ぐことができるでしょう。
理性の発達した現代に生きる私たちは、優れた教育を受けることができる反面、意に沿わないようなことでも、反論して主張することや対話を通して理解しようとせずに、とりあえず協調して受け入れることに慣れています。
私が我慢すればいい、いまだけ抑えて、メンドウだからいいや……
このようなことに慣れてしまうとは、恐ろしいことです。
抑え込むことが習慣になってしまうと、相手や組織を優先するあまり、自分の感じる不満や反発に気づけなくなっていってしまいます。
自分にとって、会社やサークルに家族などのグループにとって、「どうなったらいいのか?」「理想はなんだろうか?」という問いを持つことは重要です。
困ったときや問題があるときには、私たちは悪いことを考えてしまいがちです。
上手くいっていないときに落ち込んだり、弱気になったりすることは、誰でも経験のあることでしょう。
落ち込みや弱気になることも、大事なことでもあるのです。
痛みや傷つくことなしに、人の気持ちに共感したりすることは難しいことです。
ただ、ネガティブ思考にからめとられてしまうだけでは、嫌な感情がどんどんあふれてしまうだけになってしまいます。
自信を失ってしまって悪い予想が浮かび動けない、対策が取れない。
動かないので対応が遅れて、状況が悪化する。
悪化するから、嫌な気持ちになり、自信を失う。
こうなってしまうことは、ダメなループにはまり込んでしまった状況といえるでしょう。
ダメなループをつくりださないためには、「どうなったらいいのか?」「理想はなんだろうか?」と問いかける習慣が必要になります。
自分に問いかけてみることとは、たとえ思いつくことが夢物語のようだったとしても、教えてくれていることがあります。
それは、漠然とした夢のようなものであったとしても、いまと違う状況や環境を望む気持ちがあるということなのです。
いまより悪い状況を理想的と思う人はいません。
かといって、いまの状況のままで良いとするならば、それは解決の必要性が無いということです。
解決を求めていて、理想があるということは、いまとは違う「何らかの変化」を望んでいるということです。
あきらめて受け入れるのではなく、いまの状況を受け入れつつも、少しでも理想に近づけないか?方法はないか?
こうした「求めていく」ということがなければ、スタートラインに立てません。
求めているからこそ、相談したり、努力したり、調べてみたり、試してみたりというような行動に移ることができます。
しんどい状況に慣れてしまうと、いまの日常をやりくりすることで精一杯になってしまうこともあるでしょう。
そこから動き出すためには、いまと違うものを求める自分の気持ちに気づく必要があるのです。
困難に立ち向かう、何かを成し遂げる、そのためには忍耐力が絶対に必要です。
ブレない、あきらめない、逆境や嫌なことも克服する、そんな意志の強さや継続性を発揮できる忍耐力。
こうした長所を持つ人ほど、その長所が自分を活かしているのか?殺しているのか?
立ち止まってみることも必要ではないでしょうか?
今日、明日という近い時間だけにとらわれず、もっと先を見て「どうなったらいいのか?」「理想はなんだろうか?」と問いかける習慣を持ちましょう。